3. プログラム実行の手引
3.1 OS
プログラムの実行に関して、次の取決めがある。
- アセンブラは、未定義ラベル(オペランド欄に記述されたラベルのうち、そのプログラム内で
定義されていないラベル)を、他のプログラムの入口名(START命令のラベル)と解釈する。
この場合、アセンブラはアドレスの決定を保留し、その決定をOSに任せる。OSは、実行に先立って
他のプログラムの入口名との連係処理を行いアドレスを決定する(プログラムの連係)。
- プログラムは、OSによって起動される。プログラムがロードされる主記憶の領域は不定とするが、
プログラム中のラベルに対応するアドレス値は、OSによって実アドレスに補正されるものとする。
- プログラムの起動時に、OSはプログラム用に十分な容量のスタック領域を確保し、
その最後のアドレスに1を加算した値をSPに設定する。
- OSは、CALL命令でプログラムに制御を渡す。
プログラムを終了しOSに制御を戻す時は、RET命令を使用する。
- IN命令に対応する入力装置、OUT命令に対応する出力装置の割り当ては、
プログラムの実行に先立って利用者が行う。
- OSは、入出力装置や媒体による入出力手続の違いを吸収し、
システムでの標準の形式及び手続(異常処理を含む)で入出力を行う。
したがって、IN、OUT命令では、入出力装置の違いを意識する必要はない。
3.2 未定義事項
プログラムの実行などに関し、この仕様で定義しない事項は、処理系によるものとする。